世田谷区・千歳烏山のイタリアン「のんとろっぽ」からお知らせ

「余りものもおいしく食べようの会」発足(笑)2022/02/26

さきほど設立した「余りものもおいしく食べようの会」会長のヨシカワさんです。こんにちは。

どうしてもいろいろなあまりものが出ますね~レストランは。

 

例えば「きちんとスープ」のオニオングラタンスープのために↓↓

鶏だしをとってさらに牛赤身をかぶせて出汁をとります。

鶏ガラはさすがにもう食べられないけれど、こちらの牛赤身はスポンジ?(←ヒドイ)よく言えば煮すぎおでんに入っている味の抜けた牛スジのようなものが出し殻として残ります。

こういうのは大概のんとろっぽ的には大和煮にすることが多いです。味がないからね(笑)

ま、ざっくり大量の酒と濃い口しょうゆと砂糖などでしっかりしみしみになるまで煮ます。こちらは前回は玉ねぎを入れて肉豆腐にしたのだけれど、まだあまったので芋がらと煮ました。

 

松輪からおいでのサヨリちゃんも

本体はおきゃくさまに召し上がっていただいて、皮をとっといてですね、甘酢に一晩漬けます。

皮なます~♥

そのままおつまみでもおいしいですが、今日はのんとろっぽでお浸し要員として大人気のしろ菜と合わせて酢の物に。

ちなみにこれで3本分の皮↑↑。量は取れません(笑)。

ご家庭では鯛や鱸もおすすめです。

おちょこみたいなのに生で皮をくちゃっと入れてひたひたに米酢入れて、砂糖と塩を一つまみ。一晩たてばおいしく食べられます。大きいようだったら適当に切ってね♡

皮なますはれっきとした江戸料理です。

一番は鯛とあります。

 

なますって大根と人参の紅白なますが今は主流だけど、もともとは膾と書いて、生魚などの塩辛のようなものを指していました。

素焼きした魚や茹でただけのものに、味噌や酢と一緒に調味料的に膳に乗っていました。下の写真では鹿の膾がありますね~。

万葉集の時代さんから拝借。↑↑

そんな遠い時代に思いをはせるのも楽しいです。ゆっくりあとでこのブログ読もう・・・。面白そう。

 

以上、貧乏もおいしく食べよう!(笑)の会、会長のヨシカワさんでした(笑)

 

 

ちなみにメインは春雨(笑)でした。干しエビときくらげが余ってたからね。干しエビあと少しで食べ終わる(笑)

 

江戸料理「根深汁」 まかないで良く食べるヨ

のんとろっぽは基本なんでも使い切り!自分で始末はつけよう!が合言葉です(笑)

なので鴨くんとか一羽まるまる使い切るために頑張りますとも!まかないも!

一羽取ると結構皮とかも出ます。

出汁にしたり、焼くときに肉に巻いて直接フライパンにあたらないようにしたり、

ガランティーヌのケースにしたりしますが、それでも使い切らない時はまかないで食べます。

 

良く作るのは江戸料理の根深汁。

根深=長ネギのことなんですが、これと鶏皮か鴨皮、あと味噌があればすぐできます。

しかも寒い日には体があったまるるるるる・・・・。

皮から出汁が出るので出汁いらずなのもおステキです。

みなさまも作られるときはさした金額でもないので皮はちょっと奮発していいのを買ってください♥

ではでは作り方です~♥

 

@yuka_yoshikawa 根深汁 #江戸 #江戸料理 #edo #葱 #味噌 ♬ サカナ – 花澤里都夢

ネギ鉄砲に気を付けてね♡

SDGsとな。根深汁はいかが?

のんとろっぽ連休いただいております。明日12日水曜日までお休みいただいて、13日木曜日よりまたカフェのんとろっぽとして営業いたします!

さて、今日もSDGは江戸料理!いっつも江戸料理って思われてるかも(笑)。

西洋料理やってるとそういうの、やりたくなるのですよ(爆)。

和食屋さんってまかないがパスタとか多いとか。うちはまかない和食おおいわ~笑い

 

今日はホロホロ鳥の皮をつかって根深汁!

ホロホロ鶏をの皮だって
おいしくいただきマス✨

皮を脂を出すようにしっかりから炒めて根深(長葱)を炒めます。


あとは水と田舎味噌で伸ばせばオケー。


今回はお揚げ入れたリッチバージョン✨
皮から出る旨味が出汁いらずデス

もちろん鶏皮、鴨皮でも大丈夫デスヨー

#sdgs #根深汁 #江戸料理 #ほろほろ鶏 #鶏皮

SDGsとな。魚のかしらの焼きなます

カフェのんとろっぽ今日はおやすみです。

最近SDGsとかなんとかレストランでも流行っているようですが笑のんとろっぽは前から「使い切る」やってますよー!

大きなサイクルも大切だけれど、基本的な自分の始末は自分でしなきゃね。

と、言うことでおうちで出来る簡単江戸料理ー✨

まずは「魚のかしらの焼きなます」。

本来ならアジの開きでやるとよいと書いてありましたが、のんとろっぽさんは今日は大力さんからとったエボちゃんのかしらを軽く塩して干しておいた子です。

よく焼き たたいて おろしとなます と書いてあったけどどのように良く焼くのかが問題。

普通に身を食べるための焼き方だとエボの頭は柔らかいけどアジは骨が硬い。でも頭のなますなんです。骨ごと食べるのよね、きっと。

なので乾かすように良く焼くと魚の油がじんわり滲み出るように。そうするとその油でちょっと揚げたようにカリカリになります。

真っ黒こげはダメヨー。

骨煎餅ちっくなったこれを包丁でトントンたたいてたっぷりの大根おろしとあえるだけ。

よく叩いた方がいいです。

カリカリが少し大根おろしで柔らかくなって、でも香ばしさは残って、で、骨ごとなので旨味はあるけどおろしでさっぱり❤️

山椒とか入れない方が魚香ばしいの香りがステキ。むっちゃ日本酒🍶。

もしくはほかほか白ごはんのお供にどうぞ❤️

SDGsというよりは貧乏性かな笑

「おいしい浮世絵展」

先日の夏休み期間中、「おいしい浮世絵展」森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ)に行ってきました。む~ちゃくちゃ面白かった!

朝香宮邸にしようかとも思ったのだけれど私の記憶が正しければ(笑)たしか白金高輪の駅からけっこう歩いたはず・・・・・。35度越えなのにそんなの汗びちょこになっちゃうじゃない・・・ということでもう一つの候補だった「おいしい浮世絵展」に行きました。朝香宮邸は涼しくなったら行こう。。。

 

イタリアンのシェフだけれど自分のオリジンを知ろう!ということで江戸料理なども本読んでいます。↓↓

ゴールデンウイークはバルのんとろっぽで!江戸料理ちょっちゅ解説

お正月は江戸料理2020 bar non troppo

文章だけじゃなくって時代背景なんか見ると料理本も読みやすくなります。

そのための浮世絵はありがたいよね。

 

色々と忘れていた風習なんかにも気づいたりします。

例えばこの絵は↑↑赤と白のお刺身がガラスでできた「す」(お寿司とか巻いたりする簾ね。)の上にのっています。もちろん緑はわさびなどの薬味とツマ。そして二つあるお猪口は醤油と煎り酒でしょう。

お正月はバール営業、ありがとうございました!そして「煎り酒」の作り方

それから徳利からお酒をお猪口につごうとしている女性の足元。朱塗りの四角い箱がありますが、なんだかわかります?私が高校性?中学生くらいまでは結構見たんだけどね~(笑)そうです、徳利の「袴」です。

昔はビールにも「袴」履かせてたな~(笑)。これは床座だとすぐにひっくり返すの防止の役目と、徳利の口からしずくを垂らしてだらだらと徳利のそこまで垂れて、着物や畳などを汚さないためもあったと思います。

「物」にわざわざ服を着せるのって日本ぽくて面白いですよね。たとえば茶道で使う棗(なつめ)なんかもステキな袋(仕覆しふく)を着せますね(笑)。

 

こちらの絵は↑↑絞り&絞り(片方は半襟と帯の裏地?いや、しごきか?だが室内だしな・・・。)に博多帯。大胆でカッコイイわ~!そしてやはり徳利には袴履かせてる(笑)

暑いんでしょうね。手前の鉢には細かく切った野菜と果物を水にさらしてさっぱり食べる料理「水物」です。徳利の右は徳利かお猪口を水で冷やしているのかな?

そしてがざみ山盛り!東京湾の名物ワタリガニね~!

 

それにしても着物がギンガムチェックだったりまぶしい組み合わせ!

そして吉川さんが気になったところはこの3本足の火鉢。ふちが出ていてひじもつけるし(笑)、やかんも置ける!便利!&おしゃれ!欲しいわ~。

たしか3本足のものは中国から来たように思ったけれどどうだったかしら?江戸中後期だと卓袱料理でも3本足のテーブル(というか折敷)使われていたから当時すごくお洒落だったのでは。しかも獅子の顔が直接猫脚の上に(笑)。

そう、時々ヨーロッパのアンティークでも見ますよね、この構図!

(写真はこちらから拝借→https://nararan.ocnk.net/product/10218

なんでみんな脚に顔つけたくなるのかしら。。。今はおしゃれだとおもうけれど、子供の時はキメラか⁉とおもっていたな。。どなたか、この猫脚にライオンの顔のデザインについて詳しい方教えていただきたいわ。謎の共通点。

 

いつも思うのだけれど、浮世絵って圧倒的にデザインなのよね。ほんとう、好き。

しじら織かしら?涼しそうでさっぱりした着物に緋色がオサレ!キス美味しそう!キス天食べたい!

 

これは歌舞伎の中村座の様子ですが、細かくみると手前の升席に鯛のお頭つきの焼き物を運んでいる人を発見。真ん中の一番手前の升席で立っている人です。仕出し屋さんね。鯛のお頭つきなんて、なんてぜいたくなの!(ちなみに食材として魚の中で鯛は一番エライです。)かんざしを何本か指したおねえさんがいるからきっとお金持ちなのね。

他にも鍋らしきものとか、お重も見えます。

脇の二階席の方も立派な仕出しを食べながら観劇。いいなぁ!楽しそうで。

舞台の裏側の桟敷席はぎゅうぎゅうですよ!食事をとるスペースはありません。(笑)

 

それから今でいうコマーシャルな浮世絵も面白かった!↓↓

絵の主人公は坂東三津右衛門。当時の歌舞伎役者は今でいうとアイドルか、名俳優か。左上の四角のなかにはお店の屋号「杉さか」。六角形のなかには魚の絵。

そう、「杉さか」は魚を出すお店です。人気俳優をつかってコマーシャル打ってマス。っていうか、まさかの「杉さか」は三津右衛門が引退後にだした魚屋とか・・・・。無理くり画かせたのだろうか・・・・(笑)。

 

 

一番絵として気に入ったのはこれ。三代目歌川豊国(国貞)の「神無月はつ雪のそうか」。

ボタン雪がじゃんじゃん降っているじゃないですか!なのにはだしで下駄!(草履は雨や雪だとダメになるからね)鼻緒を直している人もいる。構図と雪と、迫力満点!傘3つ並べるリズムと肩をすくめて温かい蕎麦を食べるいきいきとした人たち。ほんとう、素晴らしかったなぁ。

やっぱり図録だと勢いが弱いね。しょうがないけど。

まだ会期はありますのでよかったらぜひぜひ!

ただし会場はかなりクーラー効きすぎて寒いので羽織ものは必須デス~