白い魔物 店主のひとくちエッセイ003enoteca non troppo2025年3月30日読了時間: 1分今宵、とある六番街の二階の古い店では秋の森の奥、地の下にある白い魔物に取り憑かれた人たちの宴が繰り広げられ、店内は怪しい香りが漂っている。はこばれてきた皿は、黄色い手打ち麺にたっぷりのバターとチーズが絡んでいる。 「奥様、ご自分でやられるんでしたら、この手袋をして下さい」「これを?」「そうです、とても貴重なものですから落とさないように」「こんな感じかしら?」「もう少し力を抜いて、リズミカルに ス、ス、スっと」「ス、ス、ス、」「とてもお上手です」「ス、ス、ス、」「ス、ス、ス、」「ス、ス、ス、」「あ‼ もうそのくらいで」「あら、私としたことが、こんなに」「さあ、もうこんなに香っています 渾然一体となった香りと味わいに身も心も捧げてください」陶酔と喜びに導かれた者は祈るように言うのです。「もう一皿お願い・・」ほら、もう天使か悪魔が寄り添っています
聖なる酔っ払いの伝説 店主のひとくちエッセイ005二つの、無口な男の静かな映画 そして、安い酒を飲みたくなる映画 「パーフェクト・ディズ」と「聖なる酔っぱらいの伝説」 東京と隅田川 パリとセーヌ川 平山(役所広司)日々、丁寧に生きる男 アンドレアス(ルトガー・ハウアー)ホームレスの酔っ払い男...
仕事人 店主のひとくちエッセイ002料理とワインを合わせるのは、難しくもあり、楽しい仕事です。 自分なりに、うまくいったと感じたとき、 さりげなく、お客様の様子をうかがいます。 だいたいが、こんな感じ、 「あ!」とか、「お!」とかの 表情の後は、彼方を見つめながら、口だけが、動いています。...
亡き王女のためのパヴァーヌ 店主のひとくちエッセイ004休日に、カウンターで飲むことがあります。 その日は、前日にお客様から評判の良かったローヌの白、シャトー・サンコムのレ・ドゥ・アルビオン。 信頼のおける作り手、柔らかな果実味がたっぷりで華やか。 先日手に入れた一枚のレコードに針を落とします。...
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